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Channel: ガス湯沸かし器の恩恵 »ガス湯沸かし器の歴史
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豪華なお風呂が流行った時代

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お風呂というのも、時代とともに変化していくもの。
最初のお風呂というのは、日本に於いてはいわゆる「ごえもんぶろ」です。
鉄製お浴槽に、下から直火で火をたいて、そのままでは熱くて入れないので、木の板をしずめて入るというもの。
浴槽はもちろん鉄製ですから、うっかり触るとあついので、ゆったりすることもあまりできないものだったようです。

そして、時代の流れとともに銭湯の時代になり、やがて各家庭にお風呂が普及する時代へと変化していったのです。
お風呂が普及するようになっても、しばらくはなにかと使いづらいものであったようです。

その背景には、まだまだ技術が未発達であったために、今のような追い炊き機能などもなく、そのためお湯と水を別々にだして温度調整をするしかなかったという背景があるようです。
さらには、温度が低いときにはキッチンでヤカンにお湯を沸かして、それを浴槽に注ぐ、などということまでしていたようですから、これは今から考えると想像できない不便さですよね。

そのような時代を経て、やがてさまざまな技術を搭載したお風呂が作られるようになりました。
これは毎日の暮らしを便利にして、多くの恩恵をもたらしましたが、同時に不思議な現象もいろいろと巻き起こしたようです。

このようなさまざまな機能を搭載したお風呂が日本に登場した時代は、まさにバブルの絶頂期。
それゆえ、一般家庭では必要ないと思えるような過剰に豪華なものまで登場したのです。

たとえば、24時間いつでもお風呂に入れるという循環風呂。
これは今でも温泉施設などではよく利用されていますが、一般家庭で使っていては、エネルギーが無駄になってしまいます。

さらには、家庭用のサウナというのもブームになりました。
これは、ちょうど人がひとりたって入れるくらいの電話ボッックスのような形をした箱の中がサウナになっており、家にいてもいつでもサウナが楽しめるというものです。

しかし、実際に購入した人に話を聞くと「最初だけ使ってすぐに物置になってしまった」という人が多いようです。
この無駄に豪華で無駄に多機能な感じがまさに、当時の雰囲気を象徴しているかもしれませんね。

そんな時代をへて、今ではすっかり、「エコ」がさまざまな商品においてキーワードになっています。
お風呂も例外ではありませんよね。
こんな風に、おふろのありかたも時代と共に変化しているのです。


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